オーストラリアでの武者修行は2週目に入りました。選手たちは自身の課題を設定し、その克服に向けて実戦経験を積み重ねています。
第2回オーストラリアレポートは、10月30日からホームで行われたキャンベラ戦を中心にお届けします!
6日ぶりの出場となった山口投手が、9回無死1・2塁の場面でマウンドへ。前回同様の好投でチームを救いたい場面でしたが、先頭打者にストレートの四球。次打者を見逃し三振に仕留めるも、犠牲フライで1失点。さらに四球を与えたところで降板となりました。
山口投手コメント
「前回登板で力みが出てコーチにも言われたので、今日は力まずリリースだけのイメージでマウンドに上がったが、力みの感覚を間違えておりリズムも上下のバランスも合わず。
力んでもいいからまず、そこから何かを掴んでいく。自分の持ち味をなくしてはいけない。今、意識していることをブレなく継続していく。
仕方がない、当たり前とは思わないが、以前よりは気持ちの整理が少しずつできるようになっている。」
小野和義(編成部プロ担当)コメント
「割り切り方が違~~~~~う!!! それは安定してきたときの割り切り方でしょ!!
君のは開き直りになっちゃうよ~~~~! でもそれぐらいのことが精神的にできてきたのならもっと大胆に投げていこうよ!次回から!よろしく!!!
やはり投球に波があるということは安定した投球フォームやバランス、リズムなどがモノになっていない証拠。苦言をいえば、プロとは仲良しの集まりや傷のなめ合いをするところではなく、下剋上!! 食うか食われるか、勝つか負けるかといった世界。
その世界で生きていこうと思えば、自身を磨いていくしかない!!! 失敗は成功につながる過程であり、成長していくための糧である!!! 次回につなげろ!!! グッチ!!!
他の2選手は出場はなし。佐野ッチはバックネット裏でチャートをつける仕事をしました。」
最終回となる7回1死1塁、代打で出場の星選手がセンターオーバーのタイムリー2ベースヒットを記録!星選手の一打をきっかけに打線がつながり、チームは6点を挙げました。
星選手コメント
「初球から積極的にスイングができ、2スイング目にしっかりと捉えることができた。」
小野和義(編成部プロ担当)コメント
「手首の故障からの試合勘はもう、戻った!!! それ以上に打撃の方の課題は着実にクリアしてまっせ!! ひと振りの勝負勘、さすが!!! チームの中でももう、信頼度が半端ねぇ~し、外国人の若手にも一目置かれる立場になってきたし~~~!こりゃ~来季本当に楽しみな捕手争いが春のキャンプから見られそうだ。皆さん来季のキャンプは捕手陣に注目ですぞ~~~!」
打者有利の風が吹く中、先発の佐野投手は初回に本塁打を打たれてしまいます。その後はしっかり試合をつくり、5回までは初回の失点のみに抑えていましたが、6回に四球でピンチを広げたところで降板となりました。
ダブルヘッダー1戦目に続いて出場した星選手は、疲れを感じさせないバッティングで複数安打を記録しています!
佐野投手コメント
「課題の立ち上がり、先頭を三振で取れたのは良かった。次の打者にホームランを打たれた。風もあったが、風のある時に外野フライを打たせてはいけないと思った。“低めに徹底して投げ込む”というのも課題となりました。
ピッチング内容としては緩急と左右の打者の内角にしっかりと投げられたので、三振も多く取れました。6回は四球を3つ出して交代となったのですが、ストライクを欲しがって腕が縮こまっていました。そういう時にしっかりと気持ちも体もリセットしてずるずるいかないように切り替えるのも課題となりました。課題をつぶしていってまた来週の試合に備えたいと思います。」
星選手コメント
「前回の佐野の登板時の反省を踏まえて球数を減らす目的も含め、積極的に攻めていった。5回まではカウントも有利に進め初回にホームランこそ打たれたが、テンポよくいけた。
しかし6回に四球を重ね満塁で交代。その後台湾人投手がリリーフ登板するが、その代わりっぱな、最悪の本塁打…。
ここでの反省としては6回1点リード、無死満塁という状況で長打を打たれたこと。1点を守ることに固執したつもりではないが、何とかゴロを打たせる工夫がもっとできたのではないかと思う。ただ“単に”低めに投げさせるのではなく、目線を変える球を使ったり、言葉やジェスチャーで投手に少しでも勇気を与えられるよう、今後取り組んでいきたい。」
小野和義(編成部プロ担当)コメント
「5回まで初回の失点のみに抑えていたけど、6回先頭打者に四球を与え、自らけん制球の暴投で走者を3塁に進め、そこから四球、四球で交代。詰めの甘さが出た~~~~~!前回も同じことをしていたよ~な。まっ、投球フォームも安定してきて制球力も着実に良くはなってきているし、悲観することはない!! 1つはできて1つができないだけ。1つずつクリアしていこな!!
課題の打撃! いい感じで球を捉え出してます!速球にも振り負けず、変化球にも対応ができてます! 手首の心配もなく着実に課題の打撃が良くなっています。継続していきましょう!!!」
前日に続いて先発マスクをかぶった星選手が、この日は守備で貢献。3回のピンチでは盗塁を狙う相手を刺すと、リードでも先発投手の良いところを引き出して完投勝利へと導きました!
星選手コメント
「まず打つ方では引き続き積極的にスイングすることはできているが、カットボールのような小さな変化球にゴロを打たされてしまう打席もあるので、ヘッドが早く出てしまわないよう、スイングの軌道を引きつけることも気をつけていきたい。
守る方では昨日の反省も生かしストライクゾーンにいろいろな球種を使い、ジェスチャーもしっかり交えてゴロを多く打たせることができたと思う。スローイングでもしっかりと投げることができたので、今後も続けていきたい。」
小野和義(編成部プロ担当)コメント
「星パパ!先発マスクで勝利に貢献!!! 先発投手を引っ張り完投勝利をもたらす好リード!!! 打撃は5打数0安打だけど、いい感じでは振れているね!!!
試合に出場するたびに試合勘が戻ってきているのか、星パパらしいプレーが多く見えてきているよね!! 先発投手の良いところを引き出し完投勝利に導く巧みなリード!!
男前やし!惚れてまうやろ~~~~~!!! もう投手陣の中でも信頼が厚く、また星パパも日ごろから積極的にコミュニケーションを取っている姿も見えるし、ホンマ頼りになりまっせ!!」